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まさかアレをあんな風に使うミステリが出るとは!『屍人荘の殺人』

屍人荘の殺人
屍人荘の殺人
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東京創元社 (2017-10-12)
売り上げランキング: 1,250

まず、少しでもこの本を読もうと思った人は、ネットで書評を調べるのをやめてください。
強烈なネタバレに遭遇する可能性があります。
(特にAmazonのレビューは見たらダメです! 絶対ダメ!)


北村薫先生が「野球を見に来たのに、いきなり闘牛が始まった」と評しただけあって、大変驚きました。

本作はいわゆるクローズドサークルモノ(吹雪で屋敷の外に出られなくなったり、橋を落とされて陸の孤島になったりして、犯人は我々のうちの誰かだとなるやつ)なのですが、まさかアレを使って建物内に閉じこめてしまうとは。
「その手があったか!」と膝を打ちました。
賛否の分かれる設定でしょうが、私としては全然あり!ですね。

アレを出すという飛び道具的な仕掛けだけでなく、ちゃんときっちり本格ミステリしているところも好感が持てます。
トリックはシンプルでわかりやすく、それでいて驚きもある。私の好みのタイプなのもよかったです。伏線の回収もていねい。

登場人物が出そろったところで、もう一度人物紹介をしてくれるのもキャラクターの多い本作ではありがたかったですね。
管理人だから菅野さんというようにわかりやすいネーミングをしているのですが、それでもやっぱり全ての登場人物を把握するのは難しかったので。

本作の残念なところは、ミステリは読まないけどアレは好きという人におすすめしにくい点。アレ好きな方達が本作にどういう感想を持たれるか興味があるのですが。

もしかすると、序盤のラノベチックな会話にひっかかる方もおられるかもしれませんが、アレが出てきてからは気にする余裕はなくなります。どうか我慢して読んでください。

個人的には、今年読んだ本の中でベスト10に入ってくるできだと思いました。
とにかく、ネタバレされる前に読んでほしい作品です。
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