願い事の拡張性がおもしろい『スタープレイヤー』

スタープレイヤー (単行本)
恒川 光太郎
KADOKAWA/角川書店
売り上げランキング: 259,339

謎の男のくじ引きで一等を当てると異世界に飛ばされる。その時、願い事を叶えられる星を十個与えられる。
願い事といえば三回が定番なのですが、十回かなえられるというのは目新しいですね。
願い事の拡張性の高さがこの小説のおもしろいところです。

例えば、チャーハンを食べたくなったとします。
ただチャーハンが欲しいと願い事をするより、チャーハンラーメンセットが欲しいと願えば、ラーメンもついてお得です。
さらに、椅子とテーブルをつければもっと得。どうせなら、店ごとお願いすれば住居も手に入ります。
なんなら、一年分の非常食と水を注文すればもっともっと得です。
何の関連性のない願い事であっても、具体的であれさえすればかなえられます。欲しいなら武器も。
やろうと思えば街ひとつを創り出すこともできます。

読むまでは、あの『夜市』の恒川光太郎が、流行の異世界召喚モノを書いたのかくらいにしか思わなかったのですが、
いやあ、おもしろい。これはおすすめです。
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