『ノワール・レヴナント』感想

ノワール・レヴナント (講談社BOX)
他人の背中にその人の「幸福度」が見えてしまう。
本の背を指でなぞっただけで中身を記憶してしまう。
毎朝5つだけ、今日聞くことになるセリフを予知してしまう。
念じることで触れたものを破壊してしまう―。
そんな奇妙な能力を持ってしまった4人の高校生たちが、何者かの導きで出会い、
すべての“偶然”が“必然”だったことに気づく。
張り巡らされた伏線、それらがすべて回収された時、
あなたは驚きとともに爽やかな感動に包まれる。
第十三回講談社BOX新人賞Powers受賞作。


新人賞選考座談会で大絶賛されていたときから
気にはなっていたのですが、新人の本に1890円は
すぐにはちょっと出せなかったので、読むのがのびのびになっていました。

丁寧な文章とうまい構成でぐいぐい読ませます。
ただ、座談会で指摘されていたのと同じ箇所が気になりました。(もしかして修正されてない?)
特に敵の動機には納得できませんでした。
作中で一番の悪人になんらかの罰が下らなかったのも
個人的には気に入りません(これは好きずきですが)

あと、人によっては、ひたすら長いというのが一番の難点かも。
応募時で原稿用紙1200枚という大作ですから。
テンポのよい展開が好みの私には結構つらかったです。

おもしろい本はどうしてもアラがくっきり見えてしまうので文句をつけてしまいましたが
値段分の価値のある小説だと思います。
座談会で褒めちぎるだけのおもしろさはあり、もう少し早く読み終わっていれば
昨年のマイベスト5にランクインしたでしょう。
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