『嘘月』感想

嘘月 (講談社BOX)
超能力者を集めた学校を舞台にした日常青春ミステリです。
前半三編がゆるい日常ミステリ。
後半はシリアスな展開の青春ミステリで楽しませてくれます。

「ワシントンテストっていう心理テストがあるんだ」という始まりで読者を引きつけ
その勢いのまま主要登場人物の紹介をすませてしまう。実にうまい。
新しい情報を読者に見せるタイミングにもセンスを感じました。

ただ、最後の事件の真相が推論でしかなく
そのことに全員が納得してしまっているのにはひっかかりました。
真相を保証するなんらかの物的証拠が欲しかったですね。

また、二転三転する展開は楽しめましたけども
プロットに合わせて能力が設定されていることが透けて見えてしまって残念に思えました。
能力の意外な使い方があってもよかったかも。

と、おもしろかっただけにどうしても不満を語ってしまったのですが、
おすすめの作品です。
同じキャラでもう一作読んでみたいと心の底から思います。
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