高野秀行『腰痛探検家』感想

腰痛探検家 (集英社文庫)腰痛探検家 (集英社文庫)
高野 秀行

集英社 2010-11-19
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 食べ物屋も「ぐるナビ」とか「東京レストランサーチ」とか、ネット情報にレビューがいくらでも載っている。単に、「うまい」だけでなく、「コストパフォーマンス」や「デートに向いている」などの付帯情報も参考になる。
 しかし、民間療法にはレビューがない。もし「ぐるナビ」ならぬ「腰痛なび」みたいなサイトがあり、そこにレビューが出ていれば、どんなに便利だろう。


ひどい腰痛になった作者がいろいろな病院や診療所を転々とする体験記。
腰痛Pと名乗り始めたころ、激痛でベッドから起き上がれないような状態だった自分には読むのがつらい……どころかニヤニヤしながら読んでしまいました。作中にも書いてありますが、腰の痛みが薄れると激痛にあえいでいた記憶をどこかにうっちゃってしまうのですね。もちろん、楽しく読めたのは、作者の高野さんの筆致がすばらしいということもあります。

高野さんの遭遇するキャラ立ちが半端じゃない名医たちがおもしろいです。
筆力もさることながら、この人は物事を見通す眼力がすごいですね。今後も探検というテーマに縛られずいろいろなテーマの本を書いていってほしいです。
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