伝説のハガキ職人の自伝『笑いのカイブツ』

笑いのカイブツ
鍛錬の末に5秒に1回ボケを作れるようになった伝説のハガキ職人の自伝的小説。
磨き上げたその笑いの才能を劇場の座付き作家として発揮しようとするのですが、
あまりにもコミュニケーション能力がないためにうまくいきません。
同僚の作家見習いとの人間関係を失敗してお笑いの世界を追い出されてしまいます。誰よりも才能があるのにお笑い界にいることさえできず、それでもネタを書き続ける日々が描かれます。
重版出来!を読んだ方なら中田伯の天才性とコミュ障っぽさをもっと極端にしたのがこの作者というとわかりやすいでしょう。

作者に興味をもってくれていっしょに飲みにいくピンクやトカゲといった人物は、ひょっとして作者の孤独が生み出した妄想の産物ではないかと思うほど笑いに狂っていて、そして絶望しています。はっきり言って読むのがつらかったです。

最後にちょっと救われて終わるのかなと思っていましたが、全然そんなことはないという……。
万人におすすめというわけではありませんが、私はこの本を読めてよかったと思います。


一人だけ目をかけてくれる芸人がいて、作中では名前がでてこないのですが、これがどうやらオードリーの若林さんらしいのです。
オードリー・若林が語る「ハガキ職人・ツチヤタカユキという男」
この話もおもしろいのでぜひ!
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